新型コロナの影響で注目すべき中学入試の新たな取り組み！

さて今回は、来年の中学受験がどうなるか。ちょっと考えてみましょう。

2021年度の中学受験の様子からお伝えします。

人類初のコロナウィルスと向き合いながら行われた受験。私立中学や国立中学、公立中高一貫校は様々な対策を導入しました。例えば、入試はもちろん適正検査なども。その中でも、知っておいた方が良さそうな取り組みをいくつかご紹介しますね。

コロナ禍なので、受験生の安全第一の取り組みは多岐にわたりました。東京都内の場合、WEBサイトを利用した出願システムを導入した学校は20年度約80％から約95％にまで増加！合否もWEBサイトへの切り替えが加速しました。

学校現場では、ICT（情報通信技術）を活用する学校が増え、その流れは今後も加速すると思われます。この春に導入されたオンライン入試も検証が進み、実績が積まれ、今後導入される方法になりつつあります。

ICTは素晴らしい技術ではありますが、実際に登校して学校でお友達や先生と触れ合う場を提供するという学校の価値を改めて再認識されたのも事実ですよね。保護者側も中学校受験により学校選定の一つとしてICT教育という観点も新たに加えられたと思います。

首都圏で私立中学や国立中悪の入試を受けた受験生は20年度より約600人多い、5万人あまりとなりました。関西地区は20年度とほぼ同じ1万7千人ほどでした。2020年の春に緊急事態宣言が発令され、私立中学ではオンラインによる授業に切り替え、柔軟に対応した。

コロナの影響を受けて入試の方法を見直す学校が多くありました。例えば面接では、フェリス女学院中（神奈川）や関西学院中学部（兵庫/一般入試A日程）などでは、面接を中止にし、桜蔭中（東京）では記述式形式に変更を行いました。帰国生入試を実施する学校はオンライン入試を導入。不運なことに、新型コロナワールドウィルスに感染して受験できない志願者を対象に「追試」を実施する学校もありました。

少子化もあり、教育に投資する家庭が増えたことが背景にもあり、来年度以降も受験者数は増える傾向にあります。

緊急事態宣言で学校が休校になったさい、公立校に比べて、私立は迅速にICT化を進める学校が多かったですよね。オンライン授業をしたり、授業の動画配信をしたり。また1人1台タブレットを与え、Wi-Fi設備を構築するなど、先生方は急な事態に苦労されたと思いますが、それでも私立の対応は素晴らしかった多くの親子さんからの意見を聞きました。

そうですね、先生方はOBなどの人脈を駆使しながら在宅での学びの環境や体制を整えていかれたのだと思います。

動画配信やオンライン授業は、様々な制約があるなかで説明会を開いたり、保護者との学期末の面談をオンラインで実施したりと、コロナを契機に私立学校の対応の早さ・良さが改めて再認識された側面も大いにあると思います。